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<その8-2>初学者Tさん曲への挑戦⑦「平均律第1番前奏曲」ミスを防ぐためのブラインドタッチ練習法
「素直な心」「平均律第1番前奏曲」を通じて 初学者Tさんの指導記録⑦
ピアノレッスンクリニック芦屋 田島孝一
(前回の続き)
第2部 「平均律第1番前奏曲」ミスを防ぐためのブラインドタッチ練習法
この日は「素直な心」に引き続き、2曲目の平均律第1番前奏曲も、この「棒起こし奏法」で弾けるよう、トライしてみました。
ところが始めてみたところ、それ以前の大問題、大変不都合なことが起きていました。
Tさんは楽譜を見ずに、指と鍵盤を探しながら弾こうとされ、立ち止まったり、指と鍵盤を間違ったりする、
「探り弾きの悪い症状」が出始めたのです。
そこで、
「間違って弾けば、間違うための練習を1回したことになり、
次もそこへ指が行こうとしてしまう」 と注意しました。
間違うくらいなら止まってもいい。極力間違った鍵盤を弾かないことです。
現時点での間違いの原因
このうち③を常に頭で理解しながらできるようになれば、
この問題を解決させることができます。
そのため今日は、極力手を見ないで<楽譜を見ながら>弾く、
いわゆるブラインドタッチで練習をしました。
実は、練習用の課題としてお渡ししてある楽譜には、
このブラインドタッチを容易に可能にさせる、重大なヒミツを書き込んでおいたのです。
すでに(その4)で少し明かしましたが、それは次の3つです。
これによって1つの小節が、各小節に14個もある16分音符は
2 右手はわずか3音の和音に 左手もたった2音を読むだけで 必要な情報量が読み取れるよう簡素化された。
これをまず片手ずつ、この和音だけを押さえていくことから練習を始めました。
2 音や指の必要な動きがわかりやすいように、矢印や線で注目するポイントを明示した。
楽譜を見ながら、これらの「動き」を一つ一つ慎重に守っていただければ、
手を見ていなくても楽々と弾きこなすことができるのです。
いかがでしょうか。和声学の楽譜のようですが、
これで全35小節のうちの15小節、半分近くもが、簡単に弾けてしまうのです。
以下も最後の3小節を除いてこのように表記しました。
1 赤の矢印は、同じ指が隣の音への移動を。
2 青線は変化なしでそこにとどまればいいと。
3 点線は、同じ音が隣の指に入れ替わる<替え指>を表しています。
4 下段では隣接する指への交代(2-3-4)にもこの点線を使いました。
これだけの楽譜なので、音高さえ読めれば(左端にドミソの位置を記入しています)、
初学者でも片手ずつならすぐに弾けてしまいますね。
それができれば、あとは下から順に分散和音にして弾けば、簡単に原曲どおり鳴ってくれます。
はじめのうちは、4小節だけを何度も繰り返しました。
両手でできてきたら、原曲通り16分音符で。
慣れてきてから少しずつ次へ進めるようにしましたが、
いつの間にか、最後まで両手で弾いてこられました。
そしてこの原曲どおりに弾く時に、「素直な心」で習得された「棒起こし」奏法を使ってみました。
すると、なんと! ほとんどすべての音が、実に美しい音色で聞こえてきたのです。
計画どおりではありましたが、
まさか初学者が半年あまりでこれほどの美しい音色で弾けるとは!!
予想以上の出来ばえに、驚きと喜びとで、私は大歓喜でした。
*ここでちょっと一言 <替え指の大切さ>
少し戻りますが、前記①~③の、さいごの③でする指の置き換え(替え指)は、
海外のプロピアニストたちが、「なぜそこで?」と、ふしぎに思うくらい頻繁に行っています。
どうやらなるべく手を広げずに弾けるようにしているようなのです。
それによって手の安定がはかられるので、ミスが起こりにくくなるのです。
いわば安全策をとっているのです。
それなのにアマチュアが、何ら難しくもない替え指をしないでいるのは、なんとも馬鹿げた事ではないでしょうか。
(より道終わり)
<まとめ>
今回行なったブラインドタッチによる練習法で得られる利点は、次の通りです。
<次の音をあてもなく探して、指をむやみにうろうろさせて、ムダな動きをすることがなくなる>
余分な動きは、脳が理解しないまま次の鍵盤を弾こうとしているために起こるので、
頭の混乱をさらに助長し、またミスを引き起こす大きな原因となってしまいます。
必要な指が、次に行くべき鍵盤を、知的に冷静に判断しながら的確に捉えながら弾いていけば、
あとあとまで重宝する、「鍵盤と指が一体」となって弾けるほどの、大変重要な読譜能力の獲得ができるのです。
*コラム<譜読みは本の朗読と同じ要領で>
本の朗読をする時、読み慣れた人は、今声に出して読んでいるところよりも、少し前を見ています。
その時間の余裕が、感情を込めた、声優のような朗読のし方ができるのです。
楽譜を見ながらピアノを弾く時も、これと全く同じ感覚で感情表現しているのです。
(コラム終わり)
この「わざ」を早いうちに身に着けることができて、これを習慣づけられれば、
どれほど効率よく新しい曲を弾きこなすことができるようになることでしょうか。
はじめはとても面倒な思いをされると思いますが、それをすることで、
ミスが大きく減り、止まることもなくスムーズに弾ける快適さを実体験されると、
それを使うのがきっと当たり前になることでしょう。
音楽を楽しむことが好きな方ほど、自然と早いうちにメロディーを聞き覚えてしまい、
それを頼りにして弾きたいところですが、
ここは一つガマンのしどころ。後々のために、今は急がば回れです。
ピアノを弾くための必須の能力として、
メロディーと指の両方の流れを読み取る「本当の読譜力」の基本を身につける、大きなチャンスなのですから。
この曲は、その練習に大変向いている曲なのです。
(ただしその目的のための楽譜を作成してまで、この曲を使われる先生は、まずいらっしゃらないでしょう。
ましてや初学者にこの曲を取り組ませる先生は、ほとんどおられないと思われます。)
*コラム<ミスを減らすには>
もし次の鍵盤を手探りしようと手が鍵盤上から離れてしまえば、糸の切れたタコのように、基準点がなくなってしまいます。
そのため行き先がわからなくなり、何とか次を弾かねばとむやみに指を動かしてしまうため、間違った音を弾いてしまうのです。
大事なことは、ある位置から次の位置へ一歩を踏み出すためには、
「今いる所(基準点)からどれだけ足を動かせば、ねらいどおりそこに足を置けるか」
が感覚でわかっていることでしょう。
水たまりを跳び越す時と同じ感覚なのです。
そのうえで次の一歩を踏み出さないと、思い通りの位置に次の足を運べないのは当たり前のことですから。
今押さえている鍵盤の指をどれか一つ残したまま、次の音へ指を運ぶと、
自分の手の動きを把握しながら、安心して思い通りの鍵盤に、確実に指を運ぶことができるのです。
これが安定した手で間違わず安全にひける、「指歩きピアノ奏法」の基本なのです。
ですから、立ち止まって確認してから弾く方が、
1回でも間違うための練習をしないだけ賢明なのです。 (コラム終わり)
そこで両手ではなく、まず右手だけで練習して頂いたところ、
かなり落ち着いて弾け、手も安定し、スムーズに弾けるようになり、
1回毎の練習効果を積み重ねていける、とてもいい練習内容に変わりました。
あとはご自宅での練習次第です。右手ができれば、より簡単な左手を同じように、少し練習するだけで、楽々と両手でもできるようになるはずです。
ペダル練習
今日はこの他に、ペダルを使う練習も、和音の形でしました。
基本は踏むタイミングの学習です
まず最初の4小節がうまくできて、それに十分慣れることができれば、全曲をも簡単にペダルを使って弾けるようになります。
和音でしっかり慣れておけば、16分音符の分散和音による原曲でも、ペダルを使って、簡単により美しく曲を奏でられるようになります。
最後にもう1曲。「ラルゴ」(ドヴォルザーク作曲)
少し前から練習を始めている、3曲目のドヴォルザーク「新世界より」の第2楽章「ラルゴ」。
学校の下校時によく耳にした、「家路」の歌としてもよく知られている曲です。
この楽譜は、重力奏法を学ぶ教材として、私がハ長調で作成したものです。
ここでのメロディーライン、右手ソプラノの5指に重さをかけて歌わせる.練習もしました。
一つ大事な練習を加えなければならなかったのは、
付点4分音符と8分音符とのセットのリズムが正しく取れなかったことの修正でした。
ウラ拍の8分音符が、ピッタリと上拍にこないのです。
そのため修正というよりは、確かなリズム感覚を身に着けるための練習をしたのです。
その練習法は、前回は手拍子を上下に取り、上拍を感じ取りながらの練習をしました。
しかし今日はそれができるために必要な、拍打ちがうまくできず、
メロディーの音符の数だけ手を打ってしまう、リズム打ちになってしまいます。
これは音楽の学習経験が浅い学習者に、ごく普通にみられる状態です。
しかもそのリズムさえも、未経験の拍打ちとの間で混乱し、乱れていました。
この対策として、前回書いたとおり、歩きながら手拍子を打ち、
ドレミで歌いながらしていただきました。
それでも始めは混乱状態が尾をひいていたので、
手が上になった時の上拍でストップモーションをかけていただき、
確実に上拍に8分音符が入るようにしたところ、やっと正しい拍打ちができるようになりました。
あとはご自宅で、それになじんでいただければいいだけです。
今日は、実に充実したレッスンになりました。その収穫は次の通り盛りだくさん。
・「棒起こし奏法」の獲得で全10指を美しく静かに弾く、重力奏法の基礎を獲得
・楽譜を見ながら弾くブラインドタッチの練習
・ペダルの使い方
・メロディーラインをはっきりと出すために、重さをメロディー側により多く懸けること。
・付点4分音符と8分音符のセットリズムを、拍打ちで正確に取る方法 (2019.4.10)
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第2部 「平均律第1番前奏曲」ミスを防ぐためのブラインドタッチ練習法
この日は「素直な心」に引き続き、2曲目の平均律第1番前奏曲も、この「棒起こし奏法」で弾けるよう、トライしてみました。
ところが始めてみたところ、それ以前の大問題、大変不都合なことが起きていました。
Tさんは楽譜を見ずに、指と鍵盤を探しながら弾こうとされ、立ち止まったり、指と鍵盤を間違ったりする、
「探り弾きの悪い症状」が出始めたのです。
そこで、
「間違って弾けば、間違うための練習を1回したことになり、
次もそこへ指が行こうとしてしまう」 と注意しました。
間違うくらいなら止まってもいい。極力間違った鍵盤を弾かないことです。
現時点での間違いの原因
このうち③を常に頭で理解しながらできるようになれば、
この問題を解決させることができます。
そのため今日は、極力手を見ないで<楽譜を見ながら>弾く、
いわゆるブラインドタッチで練習をしました。
実は、練習用の課題としてお渡ししてある楽譜には、
このブラインドタッチを容易に可能にさせる、重大なヒミツを書き込んでおいたのです。
すでに(その4)で少し明かしましたが、それは次の3つです。
これによって1つの小節が、各小節に14個もある16分音符は
2 右手はわずか3音の和音に 左手もたった2音を読むだけで 必要な情報量が読み取れるよう簡素化された。
これをまず片手ずつ、この和音だけを押さえていくことから練習を始めました。
2 音や指の必要な動きがわかりやすいように、矢印や線で注目するポイントを明示した。
楽譜を見ながら、これらの「動き」を一つ一つ慎重に守っていただければ、
手を見ていなくても楽々と弾きこなすことができるのです。
いかがでしょうか。和声学の楽譜のようですが、
これで全35小節のうちの15小節、半分近くもが、簡単に弾けてしまうのです。
以下も最後の3小節を除いてこのように表記しました。
1 赤の矢印は、同じ指が隣の音への移動を。
2 青線は変化なしでそこにとどまればいいと。
3 点線は、同じ音が隣の指に入れ替わる<替え指>を表しています。
4 下段では隣接する指への交代(2-3-4)にもこの点線を使いました。
これだけの楽譜なので、音高さえ読めれば(左端にドミソの位置を記入しています)、
初学者でも片手ずつならすぐに弾けてしまいますね。
それができれば、あとは下から順に分散和音にして弾けば、簡単に原曲どおり鳴ってくれます。
はじめのうちは、4小節だけを何度も繰り返しました。
両手でできてきたら、原曲通り16分音符で。
慣れてきてから少しずつ次へ進めるようにしましたが、
いつの間にか、最後まで両手で弾いてこられました。
そしてこの原曲どおりに弾く時に、「素直な心」で習得された「棒起こし」奏法を使ってみました。
すると、なんと! ほとんどすべての音が、実に美しい音色で聞こえてきたのです。
計画どおりではありましたが、
まさか初学者が半年あまりでこれほどの美しい音色で弾けるとは!!
予想以上の出来ばえに、驚きと喜びとで、私は大歓喜でした。
*ここでちょっと一言 <替え指の大切さ>
少し戻りますが、前記①~③の、さいごの③でする指の置き換え(替え指)は、
海外のプロピアニストたちが、「なぜそこで?」と、ふしぎに思うくらい頻繁に行っています。
どうやらなるべく手を広げずに弾けるようにしているようなのです。
それによって手の安定がはかられるので、ミスが起こりにくくなるのです。
いわば安全策をとっているのです。
それなのにアマチュアが、何ら難しくもない替え指をしないでいるのは、なんとも馬鹿げた事ではないでしょうか。
(より道終わり)
<まとめ>
今回行なったブラインドタッチによる練習法で得られる利点は、次の通りです。
<次の音をあてもなく探して、指をむやみにうろうろさせて、ムダな動きをすることがなくなる>
余分な動きは、脳が理解しないまま次の鍵盤を弾こうとしているために起こるので、
頭の混乱をさらに助長し、またミスを引き起こす大きな原因となってしまいます。
必要な指が、次に行くべき鍵盤を、知的に冷静に判断しながら的確に捉えながら弾いていけば、
あとあとまで重宝する、「鍵盤と指が一体」となって弾けるほどの、大変重要な読譜能力の獲得ができるのです。
*コラム<譜読みは本の朗読と同じ要領で>
本の朗読をする時、読み慣れた人は、今声に出して読んでいるところよりも、少し前を見ています。
その時間の余裕が、感情を込めた、声優のような朗読のし方ができるのです。
楽譜を見ながらピアノを弾く時も、これと全く同じ感覚で感情表現しているのです。
(コラム終わり)
この「わざ」を早いうちに身に着けることができて、これを習慣づけられれば、
どれほど効率よく新しい曲を弾きこなすことができるようになることでしょうか。
はじめはとても面倒な思いをされると思いますが、それをすることで、
ミスが大きく減り、止まることもなくスムーズに弾ける快適さを実体験されると、
それを使うのがきっと当たり前になることでしょう。
音楽を楽しむことが好きな方ほど、自然と早いうちにメロディーを聞き覚えてしまい、
それを頼りにして弾きたいところですが、
ここは一つガマンのしどころ。後々のために、今は急がば回れです。
ピアノを弾くための必須の能力として、
メロディーと指の両方の流れを読み取る「本当の読譜力」の基本を身につける、大きなチャンスなのですから。
この曲は、その練習に大変向いている曲なのです。
(ただしその目的のための楽譜を作成してまで、この曲を使われる先生は、まずいらっしゃらないでしょう。
ましてや初学者にこの曲を取り組ませる先生は、ほとんどおられないと思われます。)
*コラム<ミスを減らすには>
もし次の鍵盤を手探りしようと手が鍵盤上から離れてしまえば、糸の切れたタコのように、基準点がなくなってしまいます。
そのため行き先がわからなくなり、何とか次を弾かねばとむやみに指を動かしてしまうため、間違った音を弾いてしまうのです。
大事なことは、ある位置から次の位置へ一歩を踏み出すためには、
「今いる所(基準点)からどれだけ足を動かせば、ねらいどおりそこに足を置けるか」
が感覚でわかっていることでしょう。
水たまりを跳び越す時と同じ感覚なのです。
そのうえで次の一歩を踏み出さないと、思い通りの位置に次の足を運べないのは当たり前のことですから。
今押さえている鍵盤の指をどれか一つ残したまま、次の音へ指を運ぶと、
自分の手の動きを把握しながら、安心して思い通りの鍵盤に、確実に指を運ぶことができるのです。
これが安定した手で間違わず安全にひける、「指歩きピアノ奏法」の基本なのです。
ですから、立ち止まって確認してから弾く方が、
1回でも間違うための練習をしないだけ賢明なのです。 (コラム終わり)
そこで両手ではなく、まず右手だけで練習して頂いたところ、
かなり落ち着いて弾け、手も安定し、スムーズに弾けるようになり、
1回毎の練習効果を積み重ねていける、とてもいい練習内容に変わりました。
あとはご自宅での練習次第です。右手ができれば、より簡単な左手を同じように、少し練習するだけで、楽々と両手でもできるようになるはずです。
ペダル練習
今日はこの他に、ペダルを使う練習も、和音の形でしました。
基本は踏むタイミングの学習です
まず最初の4小節がうまくできて、それに十分慣れることができれば、全曲をも簡単にペダルを使って弾けるようになります。
和音でしっかり慣れておけば、16分音符の分散和音による原曲でも、ペダルを使って、簡単により美しく曲を奏でられるようになります。
最後にもう1曲。「ラルゴ」(ドヴォルザーク作曲)
少し前から練習を始めている、3曲目のドヴォルザーク「新世界より」の第2楽章「ラルゴ」。
学校の下校時によく耳にした、「家路」の歌としてもよく知られている曲です。
この楽譜は、重力奏法を学ぶ教材として、私がハ長調で作成したものです。
ここでのメロディーライン、右手ソプラノの5指に重さをかけて歌わせる.練習もしました。
一つ大事な練習を加えなければならなかったのは、
付点4分音符と8分音符とのセットのリズムが正しく取れなかったことの修正でした。
ウラ拍の8分音符が、ピッタリと上拍にこないのです。
そのため修正というよりは、確かなリズム感覚を身に着けるための練習をしたのです。
その練習法は、前回は手拍子を上下に取り、上拍を感じ取りながらの練習をしました。
しかし今日はそれができるために必要な、拍打ちがうまくできず、
メロディーの音符の数だけ手を打ってしまう、リズム打ちになってしまいます。
これは音楽の学習経験が浅い学習者に、ごく普通にみられる状態です。
しかもそのリズムさえも、未経験の拍打ちとの間で混乱し、乱れていました。
この対策として、前回書いたとおり、歩きながら手拍子を打ち、
ドレミで歌いながらしていただきました。
それでも始めは混乱状態が尾をひいていたので、
手が上になった時の上拍でストップモーションをかけていただき、
確実に上拍に8分音符が入るようにしたところ、やっと正しい拍打ちができるようになりました。
あとはご自宅で、それになじんでいただければいいだけです。
今日は、実に充実したレッスンになりました。その収穫は次の通り盛りだくさん。
・「棒起こし奏法」の獲得で全10指を美しく静かに弾く、重力奏法の基礎を獲得
・楽譜を見ながら弾くブラインドタッチの練習
・ペダルの使い方
・メロディーラインをはっきりと出すために、重さをメロディー側により多く懸けること。
・付点4分音符と8分音符のセットリズムを、拍打ちで正確に取る方法 (2019.4.10)
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