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〒659-0091 兵庫県芦屋市東山町28-19
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<その9>初学者Tさん曲への挑戦⑧ 指を動かさないで弾く極意「棒起こし」奏法を体験
「素直な心」「平均律第1番前奏曲」を通じて⑧ 初学者Tさんの指導記録
9月より7ケ月と3週目(2019.4月)。
今日一番の収穫は、Tさんが「棒起こし」奏法の極意を、今日も感動をもって実感されたことです。
今日の演奏は、8分音符一つずつを1234と数えているような弾き方だったので、テンポアップして弾くと、あわただしくせわしない空気が感じられ、そのためのミスを多発されました。
そこで「指起こし」の復習と、4音の音型を一口で弾く練習により、ミスなしに美しい音で、安定した手で、落ち着いて弾けるようになりました。
これができた時にTさんは、「こんな楽に弾けるのですね!」と驚いておられました。
指使いを一部ご自分の考えで変えてこられましたので、
指を使いを変える場合は、その1音だけで決めるのではなく、
前後の関連をよく確認した上で変えないと、
その後に続く音に悪影響が出る場合もあるので、安易に変えてはいけないことと、
指使いは多くの場合は必然的に決まってくるという、その原理をお伝えし、納得していただきました。
基本的に指を動かさないで弾く「棒起こし」奏法の極意を体験されるまで。
この前奏曲の20小節目、右手124で♭シドミと弾くところで、急に手の動きの静けさが失われ、弾きにくそうにされていましたので、指を動かさずに弾く「棒起こし」奏法をもう一度、よく分析してお伝えしました。
基本的に各指は個別に動かさずに、手首の上げ下げによって、腕の重さを指先に伝えるだけで勝手に鳴ってくれることを、よく分析してお伝えしました。
すると、「こんなに楽に弾けるのですか!」 と、またまた大変驚いておられました。
この手の動きの楽さが「棒起こし」奏法の極意なのです。
これができると、
とんでもない速さで弾くことさえも、まったく無理なく、楽々とできるようになれるのです。
しかもこれができられるピアノの先生は、果たしてどれだけおられることでしょうか。
それを、ピアノを始めてわずか半年あまりのTさんがほぼ習得されたのです。
しかし、まさか初学者がここまでできるようになろうとは!
私はこの出来すぎた結果を、当初はまったく予想もしなかったのですが、
すべて美しい音色で弾く「指歩きピアノ奏法®」から始まったTさんの練習は、
わずか半年という短期間で
このように実に楽々と美しく弾ける「重力奏法」へと、次々と理想的に吸収されていかれたのです。
しかもそれができた時には、
初級後半レベルの曲、「素直な心」とともに、
よく知られているあのグノーの「アヴェマリア」の伴奏にも使われている
バッハの美しい名曲、「平均律第1番前奏曲」まで、
2曲とも理想的に美しい音色で弾けてしまいました!
実に素晴らしい生徒さんです!
おそらく並みの学習者では、この長期間もの間すっと同じ曲ばかりを、スローテンポで飽きることもなく、
ここまで一途に習得への興味を失わずに練習されることはないでしょう。
そのエネルギーの源泉をたどってみれば、
これらが合わさって、この見事な結果をもたらされたのではないでしょうか。
これほど確実に吸収していただけると、教えることが実に楽しく、教えがいもとても大きく、
なんとも実にありがたいことです。
私のねらいどおり。
いいえ、予想以上の結果を出された、Tさんの努力への敬意と、ただただ感謝!!
今はまだ理解されたばかりですが、遠からずこれをより吸収されていくことは間違いありません。
このように、自在に制御できる指を作っておいた上で、通常の練習曲に取り組めば、
練習のはじめから美しい音色で弾けるだけでなく、
音楽的表現をともなって、思い通りに気持ちよく、
高いレベルで次々と曲を弾きこなしていくことができるのです。
これが私の基本的な考え方なのです。
これがピアノ学習のあるべき進め方ではないでしょうか。
Tさんはこの2つを並行しながら同時に学ばれたのです!
書道では、「永字八法」といって、永の字にある8つの筆の使い方を、基本として学びます。
つまり漢字を美しく書くために、筆という道具の持ち方や扱い方の基本をまず学ぶのです。
ピアノでも同様に、
ただ単に楽譜を読む練習として、その通り間違わずに音を出す練習から始めるよりも、
美しく自由自在に弾くための道具である手の使い方を、
最初に基本として学ぶべきではないでしょうか。
まずは左右たった5本ずつの指の使い方の基本を身につけるために、
わずかひと月あまりの間でもいいのです。
(2019.5.5 ピアノレッスンクリニック芦屋 田島孝一)
■■□―――――――――――――――――――□■■
ピアノレッスンクリニック芦屋
【住所】 〒659-0091 兵庫県芦屋市東山町28-19
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「素直な心」「平均律第1番前奏曲」を通じて⑧ 初学者Tさんの指導記録
9月より7ケ月と3週目(2019.4月)。
今日一番の収穫は、Tさんが「棒起こし」奏法の極意を、今日も感動をもって実感されたことです。
今日の演奏は、8分音符一つずつを1234と数えているような弾き方だったので、テンポアップして弾くと、あわただしくせわしない空気が感じられ、そのためのミスを多発されました。
そこで「指起こし」の復習と、4音の音型を一口で弾く練習により、ミスなしに美しい音で、安定した手で、落ち着いて弾けるようになりました。
これができた時にTさんは、「こんな楽に弾けるのですね!」と驚いておられました。
指使いを一部ご自分の考えで変えてこられましたので、
指を使いを変える場合は、その1音だけで決めるのではなく、
前後の関連をよく確認した上で変えないと、
その後に続く音に悪影響が出る場合もあるので、安易に変えてはいけないことと、
指使いは多くの場合は必然的に決まってくるという、その原理をお伝えし、納得していただきました。
基本的に指を動かさないで弾く「棒起こし」奏法の極意を体験されるまで。
この前奏曲の20小節目、右手124で♭シドミと弾くところで、急に手の動きの静けさが失われ、弾きにくそうにされていましたので、指を動かさずに弾く「棒起こし」奏法をもう一度、よく分析してお伝えしました。
基本的に各指は個別に動かさずに、手首の上げ下げによって、腕の重さを指先に伝えるだけで勝手に鳴ってくれることを、よく分析してお伝えしました。
すると、「こんなに楽に弾けるのですか!」 と、またまた大変驚いておられました。
この手の動きの楽さが「棒起こし」奏法の極意なのです。
これができると、
とんでもない速さで弾くことさえも、まったく無理なく、楽々とできるようになれるのです。
しかもこれができられるピアノの先生は、果たしてどれだけおられることでしょうか。
それを、ピアノを始めてわずか半年あまりのTさんがほぼ習得されたのです。
しかし、まさか初学者がここまでできるようになろうとは!
私はこの出来すぎた結果を、当初はまったく予想もしなかったのですが、
すべて美しい音色で弾く「指歩きピアノ奏法®」から始まったTさんの練習は、
わずか半年という短期間で
このように実に楽々と美しく弾ける「重力奏法」へと、次々と理想的に吸収されていかれたのです。
しかもそれができた時には、
初級後半レベルの曲、「素直な心」とともに、
よく知られているあのグノーの「アヴェマリア」の伴奏にも使われている
バッハの美しい名曲、「平均律第1番前奏曲」まで、
2曲とも理想的に美しい音色で弾けてしまいました!
実に素晴らしい生徒さんです!
おそらく並みの学習者では、この長期間もの間すっと同じ曲ばかりを、スローテンポで飽きることもなく、
ここまで一途に習得への興味を失わずに練習されることはないでしょう。
そのエネルギーの源泉をたどってみれば、
これらが合わさって、この見事な結果をもたらされたのではないでしょうか。
これほど確実に吸収していただけると、教えることが実に楽しく、教えがいもとても大きく、
なんとも実にありがたいことです。
私のねらいどおり。
いいえ、予想以上の結果を出された、Tさんの努力への敬意と、ただただ感謝!!
今はまだ理解されたばかりですが、遠からずこれをより吸収されていくことは間違いありません。
このように、自在に制御できる指を作っておいた上で、通常の練習曲に取り組めば、
練習のはじめから美しい音色で弾けるだけでなく、
音楽的表現をともなって、思い通りに気持ちよく、
高いレベルで次々と曲を弾きこなしていくことができるのです。
これが私の基本的な考え方なのです。
これがピアノ学習のあるべき進め方ではないでしょうか。
Tさんはこの2つを並行しながら同時に学ばれたのです!
書道では、「永字八法」といって、永の字にある8つの筆の使い方を、基本として学びます。
つまり漢字を美しく書くために、筆という道具の持ち方や扱い方の基本をまず学ぶのです。
ピアノでも同様に、
ただ単に楽譜を読む練習として、その通り間違わずに音を出す練習から始めるよりも、
美しく自由自在に弾くための道具である手の使い方を、
最初に基本として学ぶべきではないでしょうか。
まずは左右たった5本ずつの指の使い方の基本を身につけるために、
わずかひと月あまりの間でもいいのです。
(2019.5.5 ピアノレッスンクリニック芦屋 田島孝一)
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