090-4274-6607
〒659-0091 兵庫県芦屋市東山町28-19
レッスン時間/9時~20時ごろ 定休日/不定休
Ⅰ-1.「もっと歌って!」といわれても・・いったいどう弾けばいいの?
教えている教室がほとんどない「ピアノに歌わせる方法」と音階各音の役割①
Ⅰ-1.
それにはまず生徒本人が「声に出して歌う」こと。
これを私は提案しました。
コロナも一段落し、今月からオンラインレッスンでなく、
Tさんは教室でのレッスンに戻っており、
直接呼吸法と発声法の指導ができるようになったからです。
多くの先生方が「もっと歌って!」と、
レッスン中よく叫ばれていますが、
声楽畑のピアノの先生でさえ、
呼吸法と発声法まで指導されることは、ほとんどないでしょう。
ピアノ教師の大半を占めるピアノ専攻の先生なら、なおさらのことでしょう。
しかしこの「発声法のレッスン」は、私は前々からいつかは取り組まなければと、
ずっと思っていた「必要かつ重要な事」の一つだったのです。
なぜなら、「もっと歌って!」と言われても、
「歌い方」がわからないと、できるはずがないからです。
ほとんどの小中学校の授業で歌っている歌い方ではダメです。
なぜでしょうか。
それは大きく次の2つの弊害がともなうからです。
まず①の問題について。
音大入試でおこなわれている、
見たことがない楽譜をドレミで歌う初見がありますが、
ただ間違えずに歌える事だけを評価する程度の、
質の良くないソルフェージュ教育だと、曲の良さは伝わりません。
(この入試向け教育の弊害は大きい!)
これは楽器による演奏でも、まったく同じことなのです。
このことはまた、文章を読む場合もまったく同じだと、
これまで学生たちに伝え、Tさんにも何度かお話をしてきました。
つまり、一音ずつ個別に音符を読み上げても、
カナ文字を1字ずつ読むのと変わりがなく、
これでは読んでいる本人が、
いったい自分が何を話しているのかさえ、よく分からない状態になっていて、
かえって読むのが困難になっています。
ピアノがうまくならない多くの初心者たちの、
これが最大の原因になっているのです。
表面的な形で捉えようとすると、本質が見えなくなり、
自分が何をしているのかさえ、見失いがちになります。
「すもももももももものうち」を1字ずつ読むと、
今いくつ目の「も」なのかがわからなくなります。
本来の「李も桃も」の意味を持ったものとしては把握できません。
そのため、ただ文字として読むだけでは、心は伝わらないのと同様、
ただ一音ずつ間違わずに鍵盤を押さえても、音楽にはなりません。
メロディーやフレーズとしての把握がないと、ただ弾きにくいだけです。
次に②の声の響きの問題です。
日本語の発声法と、「響き」がある西洋言語の発声法とは、
全く違うのです。
また西洋の言語で歌っても、
「カタカナ英語」では日本語的発音になり、
やはり声の「響き」がまったく違ってしまいます。
そのためピアノの歌い方が、
どうしても日本語的になってしまうのです。
仮名でルビを書き込むと「カタカナ英語」的に歌ってしまいます。
例えば指折り数えるように、
「ア・メ・リ・カ・ン」と、日本人は区切って言えますが、
本来は、明治の人たちが耳で聞いた通り、
ひとかたまりに「メリケン」と言う方が近いでしょう。
ヨーロッパ言語(特に西欧語族)は、1音節ずつ区切っては言わない、
ひと塊のフレーズ言語なのです。
これがわかっていないから、どうしてもカタカナ英語になってしまいます。
The book も通常は、ザ・ブックと分けることはなく、ひと塊で発音されます。
“The book”で、日本語の一単語に相当すると思って下さい。
以上の①と②の2つの捉え方の違いが、
演奏による「語り」にも大きな影響を与えてしまい、
さらにピアノ演奏による「語りかけ」にも、
非常に大きなギャップを与えてしまうのです。
(この内容は、今年の「音楽表現学会」での
私の発表内容の一部です。)
そのため、ヨーロッパ言語の、
「響き」のある発声ができるという、
「基礎能力」をもっていないと、
いくら「もっと歌って!」と、横から先生に叫ばれても、
すぐにはオペラ歌手やリート歌手風に歌うイメージは沸いてきません。
つまり、フレーズ感に乏しく、
1音ずつにアクセントがつく1 syllable言語的な歌い方になり、
いくらピアノで歌おうとしても、歌えるはずがありません。
ですから、
この「響き」のある声を出せるよう、
ピアニストの方々も含めて、ピアノを弾く皆さんには
ぜひ挑戦し体得していただきたいのです。
決して難しいことではありません。
何事にでも必ず「合理的なやり方」があります。
身体にも無理がないため、
少しがんばって毎日練習を続ければ、
その人の身体に備わった最高の美しい声になって、
大声で叫ばなくても、「響き」だけで大きな声が出せるようになる。
誰にでも簡単にできる練習方法があるのです。
その簡単な発声法は、このシリーズⅡ-3でより具体的にお伝えいたします。
このような指導法や演奏法にご興味のあるピアノ指導者・ピアニストの方は、まずは無料体験会へ。
もし、行き詰まりを感じていたり、このままで良いのかと思っておられるようでしたら、この体験会できっとその解決の糸口を見いだせることでしょう。
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ピアノレッスンクリニック芦屋
【住所】 〒659-0091 兵庫県芦屋市東山町28-19
【電話番号】 0797-55-7077 090-4274-6607
【メール】 pianolesson.clinic.ashiya@gmail.com
【営業時間】 9時~20時ごろ
【定休日】 不定休
【アクセス】 大阪より、JR・阪急・阪神各線で8分~21分、 神戸三宮より、8分~15分 下車後、バスで約5分。東山町バス停下車すぐ
22/09/24
22/08/13
21/12/03
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教えている教室がほとんどない「ピアノに歌わせる方法」と音階各音の役割①
Ⅰ-1.
それにはまず生徒本人が「声に出して歌う」こと。
これを私は提案しました。
コロナも一段落し、今月からオンラインレッスンでなく、
Tさんは教室でのレッスンに戻っており、
直接呼吸法と発声法の指導ができるようになったからです。
多くの先生方が「もっと歌って!」と、
レッスン中よく叫ばれていますが、
声楽畑のピアノの先生でさえ、
呼吸法と発声法まで指導されることは、ほとんどないでしょう。
ピアノ教師の大半を占めるピアノ専攻の先生なら、なおさらのことでしょう。
しかしこの「発声法のレッスン」は、私は前々からいつかは取り組まなければと、
ずっと思っていた「必要かつ重要な事」の一つだったのです。
なぜなら、「もっと歌って!」と言われても、
「歌い方」がわからないと、できるはずがないからです。
ほとんどの小中学校の授業で歌っている歌い方ではダメです。
なぜでしょうか。
それは大きく次の2つの弊害がともなうからです。
まず①の問題について。
音大入試でおこなわれている、
見たことがない楽譜をドレミで歌う初見がありますが、
ただ間違えずに歌える事だけを評価する程度の、
質の良くないソルフェージュ教育だと、曲の良さは伝わりません。
(この入試向け教育の弊害は大きい!)
これは楽器による演奏でも、まったく同じことなのです。
このことはまた、文章を読む場合もまったく同じだと、
これまで学生たちに伝え、Tさんにも何度かお話をしてきました。
つまり、一音ずつ個別に音符を読み上げても、
カナ文字を1字ずつ読むのと変わりがなく、
これでは読んでいる本人が、
いったい自分が何を話しているのかさえ、よく分からない状態になっていて、
かえって読むのが困難になっています。
ピアノがうまくならない多くの初心者たちの、
これが最大の原因になっているのです。
表面的な形で捉えようとすると、本質が見えなくなり、
自分が何をしているのかさえ、見失いがちになります。
「すもももももももものうち」を1字ずつ読むと、
今いくつ目の「も」なのかがわからなくなります。
本来の「李も桃も」の意味を持ったものとしては把握できません。
そのため、ただ文字として読むだけでは、心は伝わらないのと同様、
ただ一音ずつ間違わずに鍵盤を押さえても、音楽にはなりません。
メロディーやフレーズとしての把握がないと、ただ弾きにくいだけです。
次に②の声の響きの問題です。
日本語の発声法と、「響き」がある西洋言語の発声法とは、
全く違うのです。
また西洋の言語で歌っても、
「カタカナ英語」では日本語的発音になり、
やはり声の「響き」がまったく違ってしまいます。
そのためピアノの歌い方が、
どうしても日本語的になってしまうのです。
仮名でルビを書き込むと「カタカナ英語」的に歌ってしまいます。
例えば指折り数えるように、
「ア・メ・リ・カ・ン」と、日本人は区切って言えますが、
本来は、明治の人たちが耳で聞いた通り、
ひとかたまりに「メリケン」と言う方が近いでしょう。
ヨーロッパ言語(特に西欧語族)は、1音節ずつ区切っては言わない、
ひと塊のフレーズ言語なのです。
これがわかっていないから、どうしてもカタカナ英語になってしまいます。
The book も通常は、ザ・ブックと分けることはなく、ひと塊で発音されます。
“The book”で、日本語の一単語に相当すると思って下さい。
以上の①と②の2つの捉え方の違いが、
演奏による「語り」にも大きな影響を与えてしまい、
さらにピアノ演奏による「語りかけ」にも、
非常に大きなギャップを与えてしまうのです。
(この内容は、今年の「音楽表現学会」での
私の発表内容の一部です。)
そのため、ヨーロッパ言語の、
「響き」のある発声ができるという、
「基礎能力」をもっていないと、
いくら「もっと歌って!」と、横から先生に叫ばれても、
すぐにはオペラ歌手やリート歌手風に歌うイメージは沸いてきません。
つまり、フレーズ感に乏しく、
1音ずつにアクセントがつく1 syllable言語的な歌い方になり、
いくらピアノで歌おうとしても、歌えるはずがありません。
ですから、
この「響き」のある声を出せるよう、
ピアニストの方々も含めて、ピアノを弾く皆さんには
ぜひ挑戦し体得していただきたいのです。
決して難しいことではありません。
何事にでも必ず「合理的なやり方」があります。
身体にも無理がないため、
少しがんばって毎日練習を続ければ、
その人の身体に備わった最高の美しい声になって、
大声で叫ばなくても、「響き」だけで大きな声が出せるようになる。
誰にでも簡単にできる練習方法があるのです。
その簡単な発声法は、このシリーズⅡ-3でより具体的にお伝えいたします。
このような指導法や演奏法にご興味のあるピアノ指導者・ピアニストの方は、まずは無料体験会へ。
もし、行き詰まりを感じていたり、このままで良いのかと思っておられるようでしたら、この体験会できっとその解決の糸口を見いだせることでしょう。
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0797-55-7077
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9時~20時ごろ
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大阪より、JR・阪急・阪神各線で8分~21分、
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