090-4274-6607
〒659-0091 兵庫県芦屋市東山町28-19
レッスン時間/9時~20時ごろ 定休日/不定休
Ⅱ-4.激変のタネ明かし、仕上げへ向けた特殊な練習法
教えている人がほとんどいない「ピアノに歌わせる方法」と音階各音の役割(最終回)
Ⅱ–4.激変のタネ明かし、仕上げへ向けた特殊な練習法
今回の主題は、上級者までのすべての方々にお贈りする
「ピアノ学習できわめて大切にすべき事」です。
さて、いよいよ曲の仕上げへと向かう、重要な練習法をお伝えします。
ここまで練習してきた、柔らかな美しい声の「響き」を感じ取りながら、
冒頭のソの音を、
柔らかくやや長めに伸ばしてpで弾いていただきました。
ソーミレドという風に。
この私のレッスン法は、あとから考えると、
「音を大切に弾き、
その美しい響きを確認しながら弾く」
というツィーグラーの考え(二重下線)に基づいていました。
もっとも今回は、さまざまな音楽表現上の必要性に迫られたことから、
この瞬間に、突然思いついた練習法なのですが。
日本では「ツィーグラー」の存在すらご存じない方がほとんどで、
たとえテキストの名前は見たことがあるという方でも、
その難解な記述内容までは理解されていない方のほうが、
圧倒的に多いでしょう。
そのためそれらの先生方は、
恐らくこんなレッスン法はされないと思われます。
さらに発声法の指導をして、声楽家のような声を出して歌う練習。
そんなことをレッスンに取り入れておられる方もまた、
非常に少ないでしょう。
さて、本論の練習法に戻りますが、
このように、フレーズを大切に弾きながらも、
続く3~4拍目の2回目のソミレドは伸ばさずに続けます。
つまりソーミレドソミレドと、1小節をひと塊にして一気に弾きます。
この時に、Ⅱ-2でご紹介した通り、歌詞を付けて歌って頂きました。
「ふぅ~わりふぅわり」または「そ~よそよそよそよ」
これにより、Tさんの弾き方が急激に大きく変わられた事は、
その時書いた通りです。
同じように曲全体を、各小節の頭の音をすべて伸ばしながら最後まで弾きます。
これを行ったところTさんは、見違えるように、
実に美しく音楽的に弾けるよう、
急激に、実に見事に変わられたのです!!
1つのフレーズとして一気に、
速く、しかしとても美しく弾けるようになった。
実に見事な変わりようでした。
そして、これが今回の一番のポイントなのです。
私がこの練習法をTさんに提案した理由・目的は2つありました。
1つには、頭のソを伸ばしている間に、
「目の高さで宙に浮いている、属音ソの美しい響き」と共に、
「属音の流動性を備えた不安定さ」を感じ取りながら、
次に「一気に主音ドへ流れ落ちる勢い」。
これらを確認しておいた上でその先へ進んでいただくためだったのです。
(この属音の特性についてはⅡ-1をご参照ください。)
2つには、ソーと伸ばしている間に、そのあとの
「ミレドから2回目のソミレドまで、
このフレーズ内のすべてを一瞬のうちに、
意識の中ではっきりと把握してから弾き始める」
(ソーミレドソミレド)
この2つの音楽表現上の必要性から、
それらを確認する。
短くてもそのための時間が必要だったのです。
頭の音を伸ばしての練習は、こちらの動画をご覧ください。
この各フレーズを、一息で速く弾くこの練習法は、
1拍目を伸ばすのをやめるだけで、
即この曲の指定された速い速度で仕上げることができます。
ただしこれを全曲で、
止まらず慌てずに速く弾けるようにするためには、
ある「練習方法」が必要にはなりますが。
目標は、楽譜に記載どおりの♩=152。
(原典版に速すぎとの指摘がある速度です)
その「ある練習法」で余裕をもって弾けるようになれれば、
決して不可能な速さではありません。
1拍目を伸ばしてはいますが、
ともかく、
これでこの曲「素直な心」の「弾き方」は、
かなり完成に近づいてきました。
さらに速く弾けている状態は、こちらの動画をご覧ください。
また反復記号直後の箇所では、Tさんの意識の中で、
「右手ファ(属七の7音)⇒ミ(上中音)へ
緊張感が収まる」ことも確認しておきました。
そうするとここの4小節のフレーズは2/2拍子として、
「ファ~ファ~ミ~、ファ~ファ~ミ~」
または全音符で各小節が「ファ~ミ~、ファ~ミ~」となり、
続く小節の右手2分音符ソ~#ファ~へと音楽がつながっていきます。
このように、旋律の骨組みになる音だけを取り出し、
それを追いながらて弾くのです。
そしてこれが先ほどの「ある練習法」なのです。
これは速く弾くためには、絶対に必要な事なのです。
一文字ずつにとらわれずに、
文章の流れを感じ取りながら読む事に通じるでしょうか。
それによって、速読できるのと同じように、
速く弾くことができるからです。
要は、先を見通し、しかもそれぞれの箇所の弾き方を、
はっきりと確認できていれば、
速く弾いても心配することはありません。
ただし指の働きが、安定しているからこそできるの事なので、
手や腕の「重さ」が支えられているか。
また指先で感じる重さを支えている「支え」の感触、
つまり鍵盤の感触や手の感触で、
「安定して歩けているかどうか」を、
常にチェックできていなければなりません。
さて、このレベルの演奏がレガートでできたことにより、
指・手のひら・手首とそれらの力の使い方。
つまり、「重力奏法」で最も大切な基礎能力=「土台」を
Tさんは、ついに手に入れられたという、
非常にめでたい結果をもたらした事になります。
ピアノを始めて以来わずか1年10か月(6月時点)の初心者Tさん。
この曲が予定通りに仕上がった時、
とてもそんな初心者の演奏とはとても思えない
美しい音色と美しい和音の響きに包まれた、
聴く人の心にまで届く、
語り掛けるような演奏となって聞こえることでしょう。
そうなるよう、さらに細部にまで磨きをかけなければなりません、
このように仕上がった「土台」の手によって、
今後弾かれる他の曲の仕上がりも、とても楽しみです。
特に次の曲。すでに練習に取り組んでおられる
モーツアルトの名曲、ソナタk331の第1楽章変奏曲のテーマが、
モーツアルトの曲らしく美しい音色で、
表情豊かに表現されて聴こえてくるのがとても楽しみになりました。
これはかつて勤務大学での私の授業で、実際にあった事ですが。
3人のピアノ専攻(2年生)の受講生に、
それぞれ違ったモーツアルト・ソナタを弾かせてみました。
ところが3人が3人とも、
まったく何の表情もなく、
まるでハノンかツェルニーを弾いているかのようでした。
(ただ音符を間違わずに弾いている状態)
そのため、たった8小節ほど聞いただけで、
いつも私は演奏を制止しなければなりませんでした。
今のTさんは、テクニック・レベルはさておき、
演奏表現の点では、
おそらく幼児期から15年以上習ってきたであろう
これらのピアノ専攻の学生たちを、わずか2年足らずで大きく超え、
美しい音で表情もとても豊かに奏でられています。
「モーツアルトを美しく弾きたい」という動機で習い始められたので、
この曲(主題だけ)が仕上がれば、きっと大満足を得られることでしょう。
その時のTさんの笑顔を見られる瞬間が、
レッスンをしてきた私に与えられる醍醐味です。
音楽を美しく弾くために必要な「ピアニストの手を作る」。
この一大目的を達成するために、
私はレガート奏法の名曲「素直な心」を選曲したのです。
エピローグ
たった1回のレッスン内容を書くつもりで書き始めた時は、
まさかこんなに長くなるとは、夢にも思いませんでした。
しかし書き進めていくと、
その指導をした目的やその背景にある大切な音楽的な事など、
これまでお教えしてきた事だけでなく、
関連した数々の重要なポイントが次々と見えてきて、
書き終えたらこんな膨大な分量になってしまいました。
でもこれらはすべて、
ピアノを、音楽を、「美しく弾くための方法」として
ぜひ多くの方々にできるようになっていただきたい事ばかりなのです。
ぜひそれらを広くお伝えしなければとの使命感から、
長大になってしまったことをお許しください。
これらの事が、全国の現在レッスンに通われておられる方々、
また独学をされている方々の、
少しでもお役に立てていただければ幸いです。
さてTさんですが、あとは最後の仕上げだけ。
でもまだスムーズに弾けない、右手の最も困難な一箇所が残っています。
しかし、解決方法は必ず見つかります。
「音楽の流れ」を正しく把握し、
それを表現するための、
「力学の法則」に則った「正しい手の使い方」
を見つければいいだけなのですから。
目標は、ピアノを始めてまだ2年未満の初心者が、
「速すぎる」(ヘンレ版)といわれているほど速い
指定の速さ (♩=152) で弾けること。
しかもそれを、
この曲が本来備えている、
「速さを感じさせない優美な美しさ」
を持った曲として弾ける事を目指しています。
それはまるでCzerny30番の中の、21番のような感じになります。
それは16分音符4音ずつのフレーズが半音階で1小節に4回。
♩=138で8小節間止まることなく動き続ける曲。
しかも「優雅で急速に」という、楽語の指示通り弾いた時は、
そう、ヴァイオリンの無窮動というイメージになるでしょうか。
この「優雅で急速に」の楽語こそ、
私が「速さを感じさせない優美な美しさ」と言っている弾き方なのです。
そしてその弾き方は、「指歩きピアノ奏法」「重力奏法」などで手指の使い方の土台ができた人でないと、その速さで美しく弾きこなすことは不可能でしょう。
この8回シリーズは、6月中ばのたった1回のレッスン内容を中心に、それに付随する、奏法と音楽表現上、とても重要な要素についてご紹介してきました。
この続きは、先に「プロフェッショナルコース」第2期の原稿を書き終えてからアップさせていただきますので、しばらくお待ちくださいますよう。
「音楽を大切にして」はじめて可能になる、
そして私自身も予想外だった驚くべき成果が現われました!!
そのレッスンの結果は、手品を超えて「魔法」のよう!!
という必見の内容でアップする予定です。
そして、
「音楽を大切にして弾くとはどうすることなのか」をテーマに、
モーツアルトソナタの事例も含め、2回に分けてお贈り致します。
このような指導法や演奏法にご興味のあるピアノ指導者・ピアニストの方は、まずは無料体験会へ。
もし、行き詰まりを感じていたり、このままで良いのかと思っておられるようでしたら、この体験会できっとその解決の糸口を見いだせることでしょう。
■■□―――――――――――――――――――□■■
ピアノレッスンクリニック芦屋
【住所】 〒659-0091 兵庫県芦屋市東山町28-19
【電話番号】 0797-55-7077 090-4274-6607
【メール】 pianolesson.clinic.ashiya@gmail.com
【営業時間】 9時~20時ごろ
【定休日】 不定休
【アクセス】 大阪より、JR・阪急・阪神各線で8分~21分、 神戸三宮より、8分~15分 下車後、バスで約5分。東山町バス停下車すぐ
22/09/24
22/08/13
21/12/03
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教えている人がほとんどいない「ピアノに歌わせる方法」と音階各音の役割(最終回)
Ⅱ–4.激変のタネ明かし、仕上げへ向けた特殊な練習法
今回の主題は、上級者までのすべての方々にお贈りする
「ピアノ学習できわめて大切にすべき事」です。
さて、いよいよ曲の仕上げへと向かう、重要な練習法をお伝えします。
ここまで練習してきた、柔らかな美しい声の「響き」を感じ取りながら、
冒頭のソの音を、
柔らかくやや長めに伸ばしてpで弾いていただきました。
ソーミレドという風に。
この私のレッスン法は、あとから考えると、
「音を大切に弾き、
その美しい響きを確認しながら弾く」
というツィーグラーの考え(二重下線)に基づいていました。
もっとも今回は、さまざまな音楽表現上の必要性に迫られたことから、
この瞬間に、突然思いついた練習法なのですが。
日本では「ツィーグラー」の存在すらご存じない方がほとんどで、
たとえテキストの名前は見たことがあるという方でも、
その難解な記述内容までは理解されていない方のほうが、
圧倒的に多いでしょう。
そのためそれらの先生方は、
恐らくこんなレッスン法はされないと思われます。
さらに発声法の指導をして、声楽家のような声を出して歌う練習。
そんなことをレッスンに取り入れておられる方もまた、
非常に少ないでしょう。
さて、本論の練習法に戻りますが、
このように、フレーズを大切に弾きながらも、
続く3~4拍目の2回目のソミレドは伸ばさずに続けます。
つまりソーミレドソミレドと、1小節をひと塊にして一気に弾きます。
この時に、Ⅱ-2でご紹介した通り、歌詞を付けて歌って頂きました。
「ふぅ~わりふぅわり」または「そ~よそよそよそよ」
これにより、Tさんの弾き方が急激に大きく変わられた事は、
その時書いた通りです。
同じように曲全体を、各小節の頭の音をすべて伸ばしながら最後まで弾きます。
これを行ったところTさんは、見違えるように、
実に美しく音楽的に弾けるよう、
急激に、実に見事に変わられたのです!!
1つのフレーズとして一気に、
速く、しかしとても美しく弾けるようになった。
実に見事な変わりようでした。
そして、これが今回の一番のポイントなのです。
私がこの練習法をTさんに提案した理由・目的は2つありました。
1つには、頭のソを伸ばしている間に、
「目の高さで宙に浮いている、属音ソの美しい響き」と共に、
「属音の流動性を備えた不安定さ」を感じ取りながら、
次に「一気に主音ドへ流れ落ちる勢い」。
これらを確認しておいた上でその先へ進んでいただくためだったのです。
(この属音の特性についてはⅡ-1をご参照ください。)
2つには、ソーと伸ばしている間に、そのあとの
「ミレドから2回目のソミレドまで、
このフレーズ内のすべてを一瞬のうちに、
意識の中ではっきりと把握してから弾き始める」
(ソーミレドソミレド)
この2つの音楽表現上の必要性から、
それらを確認する。
短くてもそのための時間が必要だったのです。
頭の音を伸ばしての練習は、こちらの動画をご覧ください。
この各フレーズを、一息で速く弾くこの練習法は、
1拍目を伸ばすのをやめるだけで、
即この曲の指定された速い速度で仕上げることができます。
ただしこれを全曲で、
止まらず慌てずに速く弾けるようにするためには、
ある「練習方法」が必要にはなりますが。
目標は、楽譜に記載どおりの♩=152。
(原典版に速すぎとの指摘がある速度です)
その「ある練習法」で余裕をもって弾けるようになれれば、
決して不可能な速さではありません。
1拍目を伸ばしてはいますが、
ともかく、
これでこの曲「素直な心」の「弾き方」は、
かなり完成に近づいてきました。
さらに速く弾けている状態は、こちらの動画をご覧ください。
また反復記号直後の箇所では、Tさんの意識の中で、
「右手ファ(属七の7音)⇒ミ(上中音)へ
緊張感が収まる」ことも確認しておきました。
そうするとここの4小節のフレーズは2/2拍子として、
「ファ~ファ~ミ~、ファ~ファ~ミ~」
または全音符で各小節が「ファ~ミ~、ファ~ミ~」となり、
続く小節の右手2分音符ソ~#ファ~へと音楽がつながっていきます。
このように、旋律の骨組みになる音だけを取り出し、
それを追いながらて弾くのです。
そしてこれが先ほどの「ある練習法」なのです。
これは速く弾くためには、絶対に必要な事なのです。
一文字ずつにとらわれずに、
文章の流れを感じ取りながら読む事に通じるでしょうか。
それによって、速読できるのと同じように、
速く弾くことができるからです。
要は、先を見通し、しかもそれぞれの箇所の弾き方を、
はっきりと確認できていれば、
速く弾いても心配することはありません。
ただし指の働きが、安定しているからこそできるの事なので、
手や腕の「重さ」が支えられているか。
また指先で感じる重さを支えている「支え」の感触、
つまり鍵盤の感触や手の感触で、
「安定して歩けているかどうか」を、
常にチェックできていなければなりません。
さて、このレベルの演奏がレガートでできたことにより、
指・手のひら・手首とそれらの力の使い方。
つまり、「重力奏法」で最も大切な基礎能力=「土台」を
Tさんは、ついに手に入れられたという、
非常にめでたい結果をもたらした事になります。
ピアノを始めて以来わずか1年10か月(6月時点)の初心者Tさん。
この曲が予定通りに仕上がった時、
とてもそんな初心者の演奏とはとても思えない
美しい音色と美しい和音の響きに包まれた、
聴く人の心にまで届く、
語り掛けるような演奏となって聞こえることでしょう。
そうなるよう、さらに細部にまで磨きをかけなければなりません、
このように仕上がった「土台」の手によって、
今後弾かれる他の曲の仕上がりも、とても楽しみです。
特に次の曲。すでに練習に取り組んでおられる
モーツアルトの名曲、ソナタk331の第1楽章変奏曲のテーマが、
モーツアルトの曲らしく美しい音色で、
表情豊かに表現されて聴こえてくるのがとても楽しみになりました。
これはかつて勤務大学での私の授業で、実際にあった事ですが。
3人のピアノ専攻(2年生)の受講生に、
それぞれ違ったモーツアルト・ソナタを弾かせてみました。
ところが3人が3人とも、
まったく何の表情もなく、
まるでハノンかツェルニーを弾いているかのようでした。
(ただ音符を間違わずに弾いている状態)
そのため、たった8小節ほど聞いただけで、
いつも私は演奏を制止しなければなりませんでした。
今のTさんは、テクニック・レベルはさておき、
演奏表現の点では、
おそらく幼児期から15年以上習ってきたであろう
これらのピアノ専攻の学生たちを、わずか2年足らずで大きく超え、
美しい音で表情もとても豊かに奏でられています。
「モーツアルトを美しく弾きたい」という動機で習い始められたので、
この曲(主題だけ)が仕上がれば、きっと大満足を得られることでしょう。
その時のTさんの笑顔を見られる瞬間が、
レッスンをしてきた私に与えられる醍醐味です。
音楽を美しく弾くために必要な「ピアニストの手を作る」。
この一大目的を達成するために、
私はレガート奏法の名曲「素直な心」を選曲したのです。
エピローグ
たった1回のレッスン内容を書くつもりで書き始めた時は、
まさかこんなに長くなるとは、夢にも思いませんでした。
しかし書き進めていくと、
その指導をした目的やその背景にある大切な音楽的な事など、
これまでお教えしてきた事だけでなく、
関連した数々の重要なポイントが次々と見えてきて、
書き終えたらこんな膨大な分量になってしまいました。
でもこれらはすべて、
ピアノを、音楽を、「美しく弾くための方法」として
ぜひ多くの方々にできるようになっていただきたい事ばかりなのです。
ぜひそれらを広くお伝えしなければとの使命感から、
長大になってしまったことをお許しください。
これらの事が、全国の現在レッスンに通われておられる方々、
また独学をされている方々の、
少しでもお役に立てていただければ幸いです。
さてTさんですが、あとは最後の仕上げだけ。
でもまだスムーズに弾けない、右手の最も困難な一箇所が残っています。
しかし、解決方法は必ず見つかります。
「音楽の流れ」を正しく把握し、
それを表現するための、
「力学の法則」に則った「正しい手の使い方」
を見つければいいだけなのですから。
目標は、ピアノを始めてまだ2年未満の初心者が、
「速すぎる」(ヘンレ版)といわれているほど速い
指定の速さ (♩=152) で弾けること。
しかもそれを、
この曲が本来備えている、
「速さを感じさせない優美な美しさ」
を持った曲として弾ける事を目指しています。
それはまるでCzerny30番の中の、21番のような感じになります。
それは16分音符4音ずつのフレーズが半音階で1小節に4回。
♩=138で8小節間止まることなく動き続ける曲。
しかも「優雅で急速に」という、楽語の指示通り弾いた時は、
そう、ヴァイオリンの無窮動というイメージになるでしょうか。
この「優雅で急速に」の楽語こそ、
私が「速さを感じさせない優美な美しさ」と言っている弾き方なのです。
そしてその弾き方は、「指歩きピアノ奏法」「重力奏法」などで手指の使い方の土台ができた人でないと、その速さで美しく弾きこなすことは不可能でしょう。
この8回シリーズは、6月中ばのたった1回のレッスン内容を中心に、それに付随する、奏法と音楽表現上、とても重要な要素についてご紹介してきました。
この続きは、先に「プロフェッショナルコース」第2期の原稿を書き終えてからアップさせていただきますので、しばらくお待ちくださいますよう。
「音楽を大切にして」はじめて可能になる、
そして私自身も予想外だった驚くべき成果が現われました!!
そのレッスンの結果は、手品を超えて「魔法」のよう!!
という必見の内容でアップする予定です。
そして、
「音楽を大切にして弾くとはどうすることなのか」をテーマに、
モーツアルトソナタの事例も含め、2回に分けてお贈り致します。
このような指導法や演奏法にご興味のあるピアノ指導者・ピアニストの方は、まずは無料体験会へ。
もし、行き詰まりを感じていたり、このままで良いのかと思っておられるようでしたら、この体験会できっとその解決の糸口を見いだせることでしょう。
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