本邦初公開!! コースで使用する学習曲とその学習目標および内容 「プロフェッショナルコース第1期」のレッスン内容紹介~その④

ピアノレッスンクリニック芦屋

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本邦初公開!! コースで使用する学習曲とその学習目標および内容 「プロフェッショナルコース第1期」のレッスン内容紹介~その④

プロフェッショナルコース

2021/01/29 本邦初公開!! コースで使用する学習曲とその学習目標および内容 「プロフェッショナルコース第1期」のレッスン内容紹介~その④

これまで当教室のブログをお読みいただき、プロフェッショナルコースにご興味をお持ちいただいていた皆様、お待たせいたしました!

本ブログにて、本コースのレッスンで使った曲目とその内容を公開します。

 

<<予備練習>>

【学習目標】

曲の学習に入る前に、ショパンの「指を独立させる5指練習」を行い、これを毎回レッスンと自宅練習の始めに行ないます。その目的は、一つには曲をレガート奏で弾くための「手指の使い方」を整えておくためで、1音弾く度にその音色や手応えの様子をチェックしながら行いますから、すでにこのブログシリーズ第2回で書いたように、ハノンなどを「ただ弾くだけ」の、機械的な練習をするのとでは、全くその結果が違ってきます。さらにそれは、レガートで弾くために必要な筋肉など、「手指の使い方を育成する」ために行うという、大変重要な効果をもたらすものなのです。もしそうでなければ、これを見たあの名教師ネイガウスが「コロンブスの卵」と呼び、「10冊の著作に値する」(p144)というはずがありません。

 

(私はこのショパンの方法に出会う前、既に「美しい音色を奏でられ、しっかりと手の重さを支えられる各指に育てる」という似たような目的のために、白鍵だけでしたが5度音域のごく簡単な楽譜で、ショパンと同じく、2度音程による5指練習」を、レッスンの最初に毎回必ず行なっていました。その事は2年前からブログ「Tさんシリーズ」に書いています。)

 

 

ではここから、プロフェッショナルコースで取り扱う学習曲について、解説していきます。

プロフェッショナルコースは、「入門コース(3ヶ月)」と「アドヴァンスコース(約4ヶ月)」の2コースで構成されています。

学習曲は全部で6曲ありますが、はじめの4曲は、基本的な指の「使い方」を身に付ける、という学習目標を達成しやすくするため、あえて易しい曲を選んでいます。

 

 

♬ 学習曲1; 「ラルゴ」(ドヴォルザーク・田島編曲 DVD教材)

*重力奏法の基礎習得のための練習曲で、入門コース終了まで継続します。

 

【学習目標】

レガート奏により、旋律を美しい音色で奏でる

②手の重さを上下させて音に反映させる「重力奏法」を学び、「よく響く美しい和音」を奏でる

 

【学習内容】

キーシンが「雨だれ」の中間部で、左手の重さを上げ下げして主旋律を弾く映像をお手本として、重力奏法(ロシアピアニズム)の基本を確実に学べる「指歩きピアノ奏法®によりそれを学ぶ。さらに、メロディーを常に美しい音色で弾ける レガート奏法で弾くための「歩くような指の使い方」を、手指の感触と共に学ぶ。

 

 

♬ 学習曲2 「素直な心」(ブルグミュラー)

  *レガート奏を美しく急速に弾けるまで、コース全課程終了まで練習に使われる

 

【学習目標】

①美しい音色のレガート奏をdolceより徹底して学び、さらに、急速に美しく弾く奏法をも学ぶ。

②美しい響きによる和音練習とそのカデンツにより、右手が歌わせやすくなる音楽の場を作る。

 

【学習内容】

レガート奏法を学ぶために作られた易しい練習曲により、ショパンが最も重要としていたレガート奏を、その基礎的な手指の動きを使いながら、ゆっくりから美しく速く弾けるまでを学ぶ。

まずゆっくりと慎重にレガート奏で弾いて基礎を学んだ上で、「傘転がし奏法™」(重力奏法を基にした指歩きピアノ奏法®️による当教室のオリジナル奏法)により、指定速度以上の「速い速度で、美しくレガート奏で弾く」ための「指の使い方」を学ぶ。

 

子ども用とされている曲ですが、楽譜に書かれた長いフレーズ記号や強弱記号を正確に守り、さらに急速なレガート奏を徹底して練習すれば、下記の<ショパン「5指練習」の最終目標>に近づくことができ、大変優れた上級者用練習曲へと変わります。そのためこの曲の練習は最終課程まで、完璧なレガート奏による完成を目指し学習を続けます。

<ショパン「5指練習」の最終目標>

「ffからppへ、andanteからprestissimoへと思いのまま変化させながら、指の動きをいくらか強調して、自由な弾き方でレガートを練習する」(p57)

 

 

♬ 学習曲3 平均率第1巻第1番ハ長調プレリュード

【学習目標】

①「和音形の手のパターン」による練習法の活用

②左手から右手に続く、軽やかに弾くレガート奏の応用練習

 

【学習内容】

この曲は16分音符ばかり続くので、易しくないように見えますが、各小節を集約すれば、最後のカデンツ的な3小節以外は、1小節が全音符による和音1つだけになります。そのため、全音符で練習してからそれを楽譜どおりに分散させれば、初心者でも難なく弾ける曲です。事実、現在も初心者Tさんと、6歳の男児もこの曲を練習中で、お二人ともほぼ仕上がり状態です。楽譜をこのように、「和音形のパターン」として見るための練習曲としても使っています。

 

 

♬ 学習曲4 モーツァルトソナタk331第1楽章のテーマ

【学習目標】

①モーツァルト特有の「美しい音色」で、曲全体を美しく弾く練習。

②音による「歌いと語り」により音楽を表現する

6/8拍子の「シチリア舞曲」として、躍動感をも表現する

 

【学習内容】

「美しい音色」による「指歩きピアノ奏法®」の完成度を確認するための重要な選曲です。なぜなら、モーツアルトの曲はとてもシンプルに作られているため、1音づつを大切にして弾かなければ、曲の本当の美しさを表現できないからです。

 

(その意味では、日本の「書」や水墨画のシンプルな美に通じるかもしれません。筆運びのほんの少しの差が、画面全体を変えてしまうからです。そのため、息が抜けないほど一筆ごとに細心の心を込めるかのように、1音ずつを、さらに次の音へどうつなげるか。それらを十分耳で確認しながら、常に大切にして弾いていただきたい曲なのです。また、そのような細心の注意を常に払ってピアノを弾くという習慣が身に着くよう、この短い曲で十分に練習して下さい。)

 

この曲は、それほどの確かな技術をもって、聴き手に美しい音でメッセージを届けなければなりません。それがの音楽表現なのです。しかも拍子感に乗って、シチリアーナの舞曲を踊っているかのような、足のステップの軽やかさも感じていなければなりません。

 

このように、簡単な曲のように見えますが、逆に、とても高度な演奏表現力を必要とする、試金石のような曲なのです。どうかこの短い曲で、たっぷりとあなたの本物の技量を磨いて下さい。

 

 

♬ 学習曲5 ショパンエチュードop25-1「エオリアンハープ」

【学習目標】

①学習曲3と同じく、和音形によるポジション練習とパターン化できる指使いの研究

②和音奏とアルペジオ奏法

③「傘転がし奏法TMにより、柔軟な手首の動きを学ぶ。Pで弾くレガート奏の応用練習

④離れた音域への跳躍による移動法

 

【学習内容】

1ページ目だけでまでの学習を行う。まず1小節目右手の分散和音を、2指を軸にして、同時に抑えられる2つの塊(52指と14指)に分け、手首を柔軟にして重心の滑らかな横への移動を感じ取りながら、和音の塊として反復練習する。左手は軸を3指にして、同様に練習する。この曲で一番重要な練習目標とは、この手首の柔軟姓を身につけることでしょう。次にそれを1音ずつ、「傘転がし」の感触を手指で感じ取りながら練習する。また④の移動では、最適な手の通り道=「軌道」を意識する。

 

 

♬ 学習曲6 ショパンエチュード「革命」(コース修了曲)

【学習目標

①和音形によるポジション練習と指使いの学習

②「指を独立させる5指練習」でショパンが目標とした、次の能力をめざす。

「ffからppへ、andanteからprestissimoへと思いのまま変化させながら、指の動きをいくらか強調して、自由な弾き方でレガートを練習する」(p57)

 

【学習内容】

課題曲に「革命」を選んだ目的は、この曲の冒頭にlegatissimoとあるように、「ffで速く、しかも美しいレガートで弾く」学習にあります。加えて曲中の半音階部分は、ショパンの教本による学習予定範囲にも含まれており、これまでの総合学習曲となります。そのためこれをコース修了曲にしました。

 

左手の練習がメインですが、楽譜通りに1音ずつ弾くよりも、24指による3度音程を同時に弾いて移動すると、簡単に弾けるようになります。その前の1指と共に3つ同時に押さえれば、和音形になっていることがわかれば、より一層簡単に弾けるでしょう。他の左手が拡がる部分でも、できるだけ和音形で押さえてみる事をお勧めします。私が「和音形による練習法」としているものです。

 

なお左手の半音階は、重心移動の必要がないため、重心は常に手のひらの中央にあります。後は必要な指を鍵盤上に載せて、軽く重さを支えていけば良いだけです。

 

 

学習曲5と共に、これらエチュード2曲は、コースの後期に入ってから取り組みました。この2曲は全曲を通して仕上げることが目的ではなく、最初の1ページでその奏法と練習法をお伝えして、最後まで弾けるよう、その目途をつける事を目的としました。

 

*以上のプロフェッショナルコースの学習では、ショパンの練習法と同様に、終始レガート奏法が求められている事にご注目!!

「指歩きピアノ奏法®」も、2足歩行時と同じく、前の指(足)に体重が残っている時に次の指(足)が接地するので、必然的に常にレガート奏となります。

 

 

自由曲

 個人レッスンの週(グループレッスンの翌週)での受講曲で、本コースの応用練習に役立つ曲が望ましい。お二人はそれぞれ「ノクターンop9-2」と、同じくショパンの「子守歌」を選曲されました。

 

この自由曲2曲は、たまたま拍子が12/86/8という複合拍子。 そのため何よりも、左手の伴奏によるその拍子感を出せる事が勝負でした。さらに2曲とも静かに「ゆったりと歌う」曲想ですので、ピアノで「歌う」練習ができました。

 

これについては、とても不思議な事がありました。 (これは既にこのブログシリーズの「はじめに」の中で、より詳しく音楽上の重要な内容まで明らかにしてご紹介したお話ですが、)そんなレッスンをした直後に届いたこの本の目次に、「ノクターンop9-2の作品解釈」(p113)があったので、真っ先にそこを読んでみました。

 

何と見てビックリ!! 私が「子守歌」で行ったレッスンと、ほとんど同じ方法(左手伴奏部を両手に分けて弾く。右手をオペラ歌手のように歌わせる。)でショパンが教えていた事がわかったのです。私のレッスンへの考え方が、これほどまでショパンの「歌うピアノ奏法」と共通していたのか、と大変驚かされました。もうお一人の自由曲が、まさにこのノクターンでしたので、もちろん同じ方法でレッスン致しました。

 

(以上の曲目は第1期生のものですが、第2期生以後の学習曲は、受講者の技量に合わせて変わることがあります。)

 

 

このような指導法や演奏法にご興味のあるピアノ指導者・ピアニストの方は、まずは無料体験会へ。

もし、行き詰まりを感じていたり、このままで良いのかと思っておられるようでしたら、この体験会できっとその解決の糸口を見いだせることでしょう。

 

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