「卵をつかんだ形」の弊害・その1 ~手の平の感覚~

ピアノレッスンクリニック芦屋

090-4274-6607

〒659-0091 兵庫県芦屋市東山町28-19

レッスン時間/9時~20時ごろ 定休日/不定休

「卵をつかんだ形」の弊害・その1 ~手の平の感覚~

ピアノブログ

2018/08/28 「卵をつかんだ形」の弊害・その1 ~手の平の感覚~

 

これまでピアノを習ったことがあるほとんどの日本人は、学習の最初に「卵をつかんだ手の形」で教わってきました。しかしこの形で音楽的に様々な表情や音色を出すのは、とても難しいのです。ですから、すべてのピアニストにとって、これはきわめて重大な問題のはずなのですが。今でも多くの日本のピアノレッスンでは、相変わらずこのやり方が主流であり、世の常識として居座っているようです。

 

一度次の事を試してみてください。まず肘を折って手のひらを上に向け、余分な力を抜きます(ちょうだいの形)。そうすれば自然に水が手のひらにたまる状態になります。この形のまま、上腕を中心軸にして下向けにひっくり返すと(指の付け根の第三関節が高くなった形)、手のひらで何かを感じ取れるような感覚を感じられます。その形から引き続いて、「卵つかんだ形」に変えてみてください。・・・どうでしょう?さっきの手のひらの感覚が消え失せませんでしたか?

 

はじめの手の形の方が、さまざまな音色や音楽の表情をコントロールして出しやすいことがお分かりになれたでしょう。私は学生たちに、「ピアノの音色は手のひらで出す」と言ってきました。この話をある女性ピアニストの教授に話したら、キョトンとした顔をされました。私は「アレレっ??通じない!」。別の大学の教授で友人の男性ピアニストにも話したら、「そうですね」って即座に返ってきました。そこで、「それはどこで教わったのか」ってきくと、「自分で見つけた」と。そこで「そうだよね。練習するってそういうものだよね。」って、めでたく話が合ったのです。

卵をつかんだ形で教わった多くの日本のピアノ教師の方々は、きっとこの事を知らずにピアノを教えていると思われます。なぜなら、外国人の演奏に比べれば、音楽的な表情や高揚感の乏しい、単調で何ともつまらない演奏が多くなってしまっているからです。演奏者が表現したい心の想いを、音色などへ実に反映されるためには、この手の平の感触と一体にならなければ、思い通りに表現できるはずがないのです。

(2018.8.28 ピアノレッスンクリニック芦屋 田島孝一)

 

ご自宅から安心してご参加いただけるオンライン無料体験会を開催中!!
詳細は、こちらをご覧ください。

 

■■□―――――――――――――――――――□■■

ピアノレッスンクリニック芦屋

【住所】
〒659-0091
兵庫県芦屋市東山町28-19

【電話番号】
0797-55-7077

【営業時間】
9時~20時ごろ

【定休日】
不定休

■■□―――――――――――――――――――□■■

TOP